
内田桑玉 笑顔の四季
笑顔の四季 春満開 自然と笑顔も さくらいろ 夢は大きく こころは広く 想いは深く 気持ちはまあるく 満月のような まあるい気持ちで 笑いましょ 寒くても 笑顔 あつめて ぽっかぽっか

酒井玉蘭 百人一首
長からむ心も知らず黒髪の乱れてけさは物をこそ思へ(待賢門院堀川) 契りきなかたみに袖をしぼりつゝ末の松山波越さじとは(清原元輔) 玉の緒よ絶えなば絶えねながらへば忍ぶることの弱りもぞする(式子内親王) めぐりあひて見しやそれともわかぬ間に雲がくれにし夜半の月かな(紫式部) あらざらむこの世のほかの思ひ出に今ひとたびの逢ふこともがな(和泉式部)

杉本祥泉 古詩十九首 無名氏
迢迢たる牽牛星 皎皎たる河漢の女 織織として素手を櫂げ 札札として機杼を弄す 終日章をなさず 泣涕零ちて雨の如し 河漢清く且つ浅し 相去ること複た幾許ぞ
盈盈たる一水の間 脈脈として語るを得ず

杉本祥泉 秋野五首(其の二) 杜甫
識り易し 浮生の理 一物をして違はしめ難し 水深くして 魚は楽しみを極め 林茂りて 鳥は帰るを知る 衰老 貧病に甘んず 栄華には是非あり 秋風 几杖を吹く 厭はず 北山の薇

野田香彩 針切 和泉式部続集切
ま多(た)お奈(な)じこと可(か)たらふ女方たちのもと尓(に) た那八多尓(なばたに)おとる許の奈可那礼登(なかなれど)こひわ多良(たら)じ奈可佐ゝ支能八(なかささぎのは)し
七月八日 男のもと尓(に)やるとてよま世(せ)し いむ東弖曽(とてぞ)昨日は可介(かけ)ず奈利(なり)にしを今日ひこ 本(ぼ)し能(の)心遅(ち)こ曽(そ)春(す)れ

洪明均 「바위(バウィ‐岩-)」
私が死んだら一つの岩になりたい 決して愛情に溺れず 喜びや怒りに動じず 風雨に打たれるがまま 数億年もの間 感情を持たずに 黙ったまま 自分の心の中にだけ鞭を打ち ついには生命も忘れ去り 流れる雲、遠くで鳴る雷を夢見ても語らず 真っ二つに割れても 黙ったままの岩になりたい 「바위(バウィ‐岩-)」柳致環(ユチファン)の詩