
内田桑玉 「ひと」より(お母さまへの想い)
「ひと」より(お母さまへの想い)
人は人と出会い 人と別れ 人を思い
人を愛す
人は夢を描き 人と語り 人と共に
人を生きる ひと
(トルン奏者 小栗久美子詞)

酒井玉蘭 「平成30年歌会始両陛下のお歌」
「平成30年歌会始両陛下のお歌」
語りつゝ あしたの苑を 歩み行けば
林の中に きんらんの咲く
天皇陛下
語るなく重きを負ひし君が肩に
早春の日差し 静かにそゝぐ
皇后さま

飛田羽吉 「親ばかのうた 三首」
(上)にいさんのように上手にとりたくてあおぞらに舞う白球を追う
(中)ぼてぼてのショートゴロにもあきらめず 走りぬければ風まきおこる
(下)モンシロチョウ花から花へあそぶよう 塁から塁へ駆けつもどりつ

野田香彩 二番目に言いたいことしか…
二番目に言いたいことしか
人は言えない
一番言いたいことが
言えないもどかしさに耐えられないから
絵を描くのかも知れない
うたをうたうのかも知れない
それが言えるような気がして
人が恋しいのかも知れない
(星野富弘 むらさきつゆ草の詩の一節より)

洪 明均 「序詩」尹東柱
「序詩」尹東柱(韓国で最も愛される詩)
いのち尽きるまで天を仰ぎ
一点の恥じることもなきを、
木の葉をふるわす風にも
わたしは心いためた。
星をうたう心で
すべての死にゆくものを愛おしなければ
そしてわたしに与えられた道を歩みゆかねば 今夜も星が風に身をさらす。