
杉本 祥泉 鐘山即事
澗水無声繞竹流 澗水聲無く 竹を繞って流れ
竹西花草弄春柔 竹西の花草 春柔を弄す
茅簷相對坐終日 茅簷に相對して 坐すること終日
一鳥不啼山更幽 一鳥啼かず 山更に幽なり
(王安石)

杉本 祥泉 山行
野寺分晴樹 野寺(やじ) 晴樹(せいじゅ)を分(わ)かれ
山亭過晩霞 山亭(さんてい) 晩(ばん)霞(か)過(す)ぐ
春深無客到 春(はる)深(ふか)くして 客(かく)の到(いた)る無(な)く
一路落松花 一(いち)路(ろ) 松(しょう)花(か)落(お)つ
(清)施閏章(しじゅんしょう)